これも地域のお年寄りの方に聞いたお話です。
大津集落を見下ろす山のてっぺんにある白皇神社。
漁の神様として古くから地域でお祀りをして来ました。
白皇神社のお祭りの日には険しい山道を鍋などを背負って歩き、
神社のそばで里芋などを煮たり、寒い日には煮込みうどんを作って、
皆で食べてお祭りしたそうです。
そのお祭りには、船乗りの方もお参りに来られたり、
大敷の方が旗を持って参拝に来られていたとの事でした。
もちろん、お参りに来られた方にもお酒と料理を振舞ったそうです。
お酒を飲んで歌ったり踊ったりと、楽しくみんなで過ごしたと云うことでした
その後、鍋を背負っての白皇行きは年と共に大変になり、
とうとう、神社から離れた山の入り口付近で鍋の煮物を作って
振舞っていたとのことでした。
そして参拝にはまだ皆が行けていたのですが・・・
年月と共にその料理の振舞いも難しくなり、
当番の方が旗・お酒・お餅・お菓子を持ってお供えしていました。
お祭りの日には、男性が総動員で道を作り草木を切って何とか山へ行っていましたが・・・
道を作っていた地域の方も歳を取って困難になり、道もなくなってしまい、
草木が生い茂って3年前から誰も行けなくなりました。
私もお祭りの日には、ちょっと軽い山登りのように感じて、
ハイキングクラブの事を思い出しながら神社を目指して歩いたものです。
あまりにも神社までの険しい山道。
そのために年老いた地域の人は行けなくなり、
今は山を見上げてお参りをしています。寂しいです
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