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執筆者の写真叶崎ぱん 夢の

017 貝採り(アナゴ、ながれこ)の話

更新日:2022年8月17日

今日は大潮。朝から雨。

『また海へは行けないのか』とがっかり。


干潮時間2時間前になると、何と晴れてきたのです。


『波はどうかなあ』と海へ見に行くと波も大した事もなく、潮もひいて岩々が見えました。

もう大変です。久々に貝採り名人が目覚めました。(自称じゃなく、噂ですよ)


海が!岩場が!私を呼んでいるような気がして『早く行かなくっちゃ』と急いで家に帰り準備です。


リュックの中にいそのみ、ドライバー、お茶、ミカンなどを入れ、はやる心で再び岩場へ。

まだ誰も来ていません。いつもの所にリュックを置いて、さあ貝採りの始まりです。


本命は『ながれこ採り』です。

腰まで浸かって当たりをつけ石をひっくり返して行きます。

絶対に動かないような大きな石も海の中では簡単にうごかせます。


石をひっくり返してよく見ると必ずと云っていい程ながれこがくっついています。

簡単に手で取れます。波にさらわれて残念な時もあります。名前の由来ですかね?


今日もながれこがくっついていると思いながら、石をひっくり返してみました。

大きな石・小さな石・目についた石を片っ端からひっくり返してみました。

でも残念。全くながれこが付いてなく、ウニや名も知らない貝殻などがくっついているだけ。


『せめて2個だけでも』と思っていると本当に2個だけ採れたのです。

ながれこが主人と私の分だけ。(笑い)


今日はこの場所は諦めて他へ移動することにしました。

海の中を歩いていると早速アナゴを見つけました。(以下「アナゴ」を貝と呼びます)


貝と岩の間にいそのみを当てて力を入れると貝が取れました。

いつも簡単に取れる訳ではありません。貝も必死で岩にしがみついているので。


取れないときは石を拾って大工仕事です。

コツンコツンといそのみを打ち込んでようやく貝が取れてくれる時もあります。


またある時は何分間もそこで悪戦苦闘してしまい、諦めきれずに(時間の無駄とは知りながら)頑張って取れた時の嬉しい事。バカみたいですね。

他へ行ったほうが良いのは分かっているのに、簡単に諦めきれないなんて。


せっかく取れた貝を海の中へ落してしまったりして行方知れずになったりもします。

いそのみで貝を傷つけて潰してしまったりもします。


そんな時はゴメンねと云って必ず持って帰ります。

今日も何個か潰してしまいました。ゴメンね。


頭から波をかぶったりしながらも今日も貝がいっぱい採れました。

ルンルン気分で帰ってくると、主人が車で出かけようとエンジンをかけていました。

「何処へ行くの?」と聞くと私の帰りが遅いので心配で見に行こうとしていたみたいです。


良かった、早く帰ってきて。

あと2、3分、帰りが遅くなっていたら行き違っていて大事になるところでした。

ありがとうね。心配してくれて。


実は、『帰るにはまだ早いから、もう少し採ってから』と思っていると岩場で滑って打撲。

こんな時は帰るしかないと諦めて帰ってよかったです。



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