熱しやすい私は、パンを作っては、
奈良の友達にも大阪の友達にも食べて貰っていました。
「どう?」と聞くと、
「美味しい」の一言に、幸せな気分になりました。
益々作る意欲が湧いてきました。
高知に帰り、畑の金柑で甘煮を作っている時ひらめいたのでした。
「これってパンの具にいいんじゃないかな?」
早速、パン生地を作り小さなお饅頭ぐらいに丸めました。
餡の代わりに中に金柑の甘煮を刻んで焼いてみました。
美味しそうに膨らんだので、
近所のおばあさんたちと食べることにしました。
「文ちゃん、パン屋さん出来るね」と、一緒に食べている時に云われて嬉しく、
単純な私は、その頃からパン屋さんの夢を見ていたのかなあ?
大津の甘い美味しい玉ねぎ、
それとチーズやベーコンを巻き込んだバターロールパン等を作り、
焼いては「食べて、食べて」と言って近所に持って行き、
おばあさんたちから感想を聞かせて貰っていました。
そんな時にオーナーさんから「パン屋さんしてみないか?」と、
声を掛けて頂きました。
オーナーが奈良と関わりのある方なので、より運命を感じました。
ちょっとオーバーですが…
そんな訳で今のお店になりました。
『夢の叶崎ぱん』です。
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